- プログラミングを始めようと思ったけど、開発環境構築って難しいの?始められないんじゃない?
- 難しいとか言われると、自分には無理って思ってしまう。自分にできるのか?
この疑問に回答しています。
正直に言うと、プログラムを開発する環境構築は難しいです。一筋縄ではいきません。運が良くないと、すんなり構築させてくれません。
私も、新しい言語を学ぶときには、その言語に合わせて開発環境を構築しますが、その度に躓きながら構築しています。経験者の私がつまづくのですから、初心者なんてほぼ無理ゲーです。
じゃあ、無理か?というと、そうでもありません。
この記事では、プログラミングの環境構築が難しい理由を説明した後、環境構築をせずにプログラミングを始める方法と、どうしても環境構築をしなければならない場合に、挫折せずに開発環境を構築することができる方法を説明しています。
これからプログラミングを始める人は一読しておいてください。
プログラミングで環境構築が難しいといわれる理由
プログラムの開発環境の構築が難しいと言われる理由は次の4つですね。
- 教材の通りにやっているのに構築できないことがある。
- エラーに気付かない。気付いても内容が理解できない。
- エラー要因の勘が働かない。
- 設定ファイルのタイプミスが多い。
これらが度重なって、プログラミングを始める前に3日ぐらい潰してしまい、挫折するという人が結構います。詳しく説明します。
教材の通りにやっているのに構築できないことがある
プログラミングの参考書や入門書の最初は、だいたいが環境構築から始まります。ここで躓くんですよね。教材に書いていある通りに、操作したらエラーで途中で止まり、それ以上進めなかったりします。
主な原因は、OSのバージョン違いやインストールするソフトウェアのバージョンが違うことです。特にOSがWindowsだと、セキュリティが強化されて、インストール中にエラーになることは少なくありません。
またセキュリティソフトやその他のソフトが干渉しないとも限りません。
このように、教材と全く同じ環境ではないので、手順通りに動かないことがあります。
エラーに気付かない。気付いても内容が理解できない。
初心者の人は操作した結果を見ません。というのも教材に書いてないからですね。そのため本当はエラーで止まっているのに、うまくいっていると勘違いしてしまいます。
仮にエラーが発生しているかもと気付いた場合でも、英文のトレース文の中にエラーメッセージがあることに気付きません。気付いたとしても、「なんかエラーが表示されている」ぐらいの認識しか持てないんですよね。
経験者なら、エラーメッセージが原因を表示していることをわかっているので、原因を除去できるんですが、初心者は同じようにはいきません。
エラー要因の勘が働かない。
エラーメッセージが直接原因を示している場合と、そうではない場合があります。ズバリの原因が書かれている場合は、初心者でも対応できることもあるでしょう。しかし、エラーの原因が直接書かれていない場合があります。
例えばファイルアクセスエラーとかがありますね。ファイルアクセスエラーが発生したというメッセージが表示されたとき、経験者ならファイルがないのか、ファイルのアクセス権がないのか、など何となく怪しいと思う要因がいくつか思いつきます。これらを一つずつ潰していくと、エラーを除去できることがあります。
しかし初心者は、アクセスエラーと言われても、次の一手が思いつかず、手が止まってしまいます。
何とかググったり次に思いのほかエラー潰しという地道な作業に嫌気がさします。パズルとかクイズを解くのが好きな人なら苦としないでしょう。
設定ファイルのタイプミスが多い
環境構築をするときに設定ファイルを作成することがあります。設定ファイルは一文字でも間違っていると、思ったように動きません。
具体的には、次のような文字の入力ミスが多いですね。本人はちゃんとタイプしているつもりなので、間違っている場所を見つけるのに苦労します。
- 全角スペース
- セミコロン
- カンマ
- 大文字/小文字
- エスケープ(\)
単純ミスを修正すればいいだけですが、細かいチェックが必要になるので、嫌気がさして挫折してしまうことがあります。
プログラミングの環境構築を自分でやらなくても良い方法
以上のように、初心者がプログラムの開発環境の構築で躓くことは少なくありません。そのため初心者は可能なら環境構築をせずにプログラミングを始めることをオススメします。
具体的には次のような方法がありますね。
あらかじめ環境構築されているWebサービスを使う
あらかじめ開発環境が構築されているオンラインエディタを使ってプログラミングを始めましょう。例えばpiza.ioやProgateなどが有名ですね。
これらの環境を使用すれば、コードの作成、実行、結果の確認を行えるので、プログラミングをこれから始めようとする人には最適です。
大きいプログラムを作ったり、製品を作ったりするわけにはいきませんが、学習フェーズであれば問題ないでしょう。
環境構築がいらない言語を使う
HTMLやJavaScriptといったWebブラウザ上で動く言語は、Webブラウザとテキストエディタ(notepadでも可)があれば、プログラミングができます。
WebブラウザもテキストエディタもOSに標準的に備わっているものなので、環境構築を必要としません。
HTML、CSS、JavaScriptであれば、プログラミングの開発環境構築を必要とせず始められるので、「プログラミングってどんなもの?」を理解するところから始める場合は、選択肢として有りでしょう。
比較的簡単な環境構築だけのものをやる
なるべく環境構築が難しくないものから始めるというのも一つの手です。
例えば、XAMPPを使えば、比較的簡単にApache、MySQL、PHPの開発環境を構築することができます。エラーが発生しても、インターネット上に情報が多いので、問題を解決することも難しくありません。
勉強したい言語が限定されますが、初心者ならまずはどの言語でもいいので、一つを覚えるために、簡単に構築できるものを使用してもいいと思います。
難しくてもプログラミングの環境構築で挫折しない方法
プログラムの文法を覚えて次のステージに進みたい人や、何か作りたいサービスが決まった人は、ローカル環境に開発環境を構築しなければならない場合もあるでしょう。しかし、環境構築が難しくて、数日を無駄にしてしまうのはもったいないですね。
そういう場合は、知っている人に教えてもらうのが一番手っ取り早いです。自分で調べるのはもちろんですが、30分~1時間ぐらい調べてわからなければ、知っている人に聞ける環境を用意した方が効率的です。
具体的には、いつでも質問できるオンライン教材を使うか、トコトン直接質問できるプログラミングスクールに通うかです。
いつでも質問できるオンライン教材を使う
いつでも質問できて、回数無制限、期間無制限のオンライン教材を選びましょう。例えば、「絶対に挫折させない仕組み」を提供しているのは、スキルハックスですね。
スキルハックスは、Ruby On RailsをBootStrapを使って、Webアプリケーションを開発することができるようになるオンライン教材です。環境構築の動画もあります。30分ぐらいで終わってしまうようですね。
30分くらいでクラウド9の環境構築終わった!
やっぱり動画だと分かりやすさが違うなぁ。#SkillHacks
— かずま@自社開発エンジニア (@kazuma_engineer) October 4, 2018
Ruby以外の言語を使用したい場合は、Udemyがいいでしょう。Udemyには、さまざまな講座があるので自分の好きな言語を選ぶことができます。その中から、環境構築から教えてもらえる教材を選びましょう。
ベストセラーになっている教材を選べば外れは少ないですよ。少なくとも私の経験上、ベストセラーになっている教材で外れはありませんでした。
プログラミングスクールに通う
直接質問ができる環境があると、環境構築はもちろん、その他のプログラミングに関すること全般を色々と聞けますね。また、聞きたいことだけではなくて、会話の中からその次に生まれてくる疑問などもその場で解決することができます。
例えば、未経験から学べるエンジニアスクール【テックキャンプ】 は、最短4週間で未経験からプロを育てるプログラミングスクールです。代表取締役のマコなり社長はYouTuberとしても人気ですね。
難しいからといって逃げていては何もできない
プログラミングの環境構築は難しいのは確かですが、何を始めるにしても入り口のハードルは高いものです。慣れてくると、どんなに難しいことでもこなせるようになります。
そのため環境構築が難しいからプログラミングはやめようと思ったのなら、おそらく、他の何も始められないでしょう。もしくは始めてもちょっとしたことで挫折してしまうでしょう。
挫折することが悪いことではありません。難しいからといって、何もしないのがまずいのです。むしろ難しいことこそ乗り越えると、自信になりますし、本当のスキルが身につきます。
挫折してもいいので、チャレンジすることはやめないでくださいね。