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人の仕事を勝手にやる人の心理と勝手にやらせないための7つの対処法

職場に人の仕事を勝手にやる人がいると、仕事しづらくなりますよね。例えば、次のように勝手にあなたの仕事をされるのを嫌がる人は大勢います。

  • あらかじめ決めている作業順番やスケジュール等が崩れてしまう
  • ミスがあったときには自分の責任になってしまう
  • 同じ仕事をしてしまい無駄になる
  • 自分の責任範囲で好き勝手やられるのが気に食わない

故事成語にも「侵官之害(かんをおかすのがい)」という言葉あるように、人の仕事を取るのは良くないことです。

越権行為は君主を無視して反乱などをすることにつながりかねない。だから、たとえ臣下が良かれと思ってやった行為であっても、越権行為であるなら、処罰しなければならない、という話である。

引用元:wikibooks

 

この記事では、人の仕事を勝手にやる人の心理と、そういう人がいる場合の対処法について説明します。

 

人の仕事を勝手にやる人の心理

 

まずは人の仕事を勝手にやる人の心理を理解しましょう。「なぜそのように考えるのか!?」と納得できないかも知れませんが、理解だけでもしておけば対処方法もわかってきます。

 

自分が手伝ってもらえると嬉しいから

 

自分自身が仕事を手伝って貰うと嬉しいから、他人も同じように考えている人です。悪意や他意はなく、むしろ喜んで貰おうと思っているんですね。

このように考える人は、何かあったときに責任は取れるのか、などといったビジネス的な思考はしていません。人間関係を円滑にしようと思う意識の方が強いんです。

迷惑に思っているあなたからしたら、親切の押し売りのようになってしまいますよね。

 

これまでの教育で手伝うように手伝うことが当たり前になっている

 

人の仕事を勝手にやってしまう人が、これまで受けた教育や、働いてきた仕事環境により、手伝うことが当たり前になっています。SMAPの「セロリ」じゃありませんが、育ってきた環境や教育された環境が違うので、常識が違うんですね。

例えば、高校の文化祭の準備の時に、自分が忙しいのに、他のクラスメイトがさっさと帰ってしまったみたいな経験があるのかもしれません。そういった経験から、自分は誰かが大変だった時に手伝ってあげようと心に決めているのかもしれません。

このケースも手伝って勝手にやってしまう人には悪気がないので、困りますよね・・・。

 

自分の仕事に影響があるから

 

あなたの仕事が終わっていないと、自分の仕事に影響があると考えています。

仮にあなたの仕事がまだ終わっていないことで、その人の仕事が滞ってしまうような場合、自分でやったほうが早いと思いさっさとやってしまうケースがあります。

確かに自分が仕事が遅くなったのはわかるけど・・・、と何とも言い表せないような気持ちになってしまいますよね。

 

上司や周囲からの評価を上げようとしている

 

自分が仕事をできる人であると、上司や周囲の同僚にアピールしようとしています。あなたの仕事を代わりにやったことを、上司や周囲に周知していれば、このタイプの人間と考えて良いでしょう。

具体的に言うと、メールで上司から仕事が割り振られた時に、「代わりにやりました」と上司に自らメールで報告するような場合です。もしくは雑談をしているときに、「あの仕事は私も手伝ったんだ」といったような発言をしたりする場合もあります。

 

人の仕事を勝手にやる人への対処方法 ~悪意がない人向け~

 

次に人の仕事を勝手にする人に、次からはやらやらせない方法について説明します。

先ほど挙げた仕事を勝手にやってしまう人の心理から、どういう人かを判断して対策を講じましょう。

 

感謝を伝えつつ、はっきりと手伝わなくていいと言う

 

相手に悪意や他意がなさそうな場合、「私の仕事は手伝わなくても大丈夫ですよ」とはっきり伝えましょう。基本的に良かれと思ってやってくれている人は、あなたのことを考えてくれるので、はっきり伝えておけば勝手に仕事をやらなくなります。

この時に注意する点は3つあります。

 

感謝は伝えておくこと

少なくとも、相手は良かれと思ってやっているので、不機嫌に断ると「なんでそんなにキツく言われないといけないの?」と思われてしまいます。そのため上っ面だけでいいので「手伝ってくれてありがとう」という言葉だけは伝えるようにしましょう。

 

遠慮していると思われないこと

はっきりと言わずに、やんわりと断っていると、「遠慮しなくていいですよ!」と、こちらの意図が伝わり切らない場合があります。そのため、断るときはしっかり断りましょう。

 

理由をきちんと伝えておくこと

ただ「手伝ってくれてありがとう。でももう手伝わなくて大丈夫ですよ!」とだけ伝えると、不十分です。なぜかというと、相手は、あなたがどのように考えているかを理解していないから、勝手に仕事をやるのです。そのため、「なぜ手伝わなくていいのか」まできちんと伝える必要があります。

例えば、「1日のスケジュールを立ててやっているので、それを崩されたくないんです」などと伝えればいいでしょう。

 

仕事をやる前に一言声をかけてもらう

 

あなたの仕事を勝手にやられてイライラする原因が「勝手に」の部分であり、やってくれる分には助かるなら、やる前に一言かけてもらうようにしましょう。

相手に悪意や他意がないのなら、素直に受け入れてもらえる可能性は十分にあります。注意するのは、あなたがイライラを相手にぶつけないことです。ついつい語気が強くなってしまい、「勝手にやらないでくださいよ!やるなら一言声をかけてください!!」といったような言い方をすると、お互い良いことはありませんよ。

 

人の仕事を勝手にやる人への対処方法 ~あなたから仕事を奪う人向け~

 

ここからは、善意ではなく、悪意や他意があり、あなたの仕事を勝手にやる人向けの対処方法です。

どの方法も、あいてと徹底抗戦の構えになる方法なので、職場の雰囲気が悪くなる可能性が高いです。実施する場合は、リスクを承知の上で実施しましょう。

 

「やった仕事は最後まであなたの責任でやってください」と伝える

 

あなたから仕事を奪おうという意図があったり、自分の手柄にしようと考えて、勝手に仕事をやる人には、「あなたがやった仕事は最後まであなたの責任でやってください」と伝えましょう。

もちろん、これを伝えてからは、その仕事にはノータッチです。あなたの仕事を勝手にやられて一番困るのが、ミスがあってあなたの責任にされることです。そうならないために、責任の所在をはっきりさせましょう。

注意することは、仕事の責任があなたから仕事をした人に移ったことを上司に、メールで伝えておくことです。口頭ではなくメールで伝えるのは、責任が移ったエビデンスを残すためです。

 

上司のメンツをつぶしていると言うことを伝える

 

あなたに振られた仕事を勝手にやるということは、あなたに仕事を振り分けた上司の判断に異を唱えることと同義です。そのため「あなたのやっていることは、上司のメンツを潰しているってことなんですよ」と伝えましょう。

色々と反論してくるかもしれませんが、事実は「上司の判断を仰がずに、上司が決めたことと異なることをしている」ということなので、それぞれの思いや考えは捨てて、事実を淡々と述べてあげましょう。

 

勝手にやられた仕事に仕事のミスを見つけて指摘する

 

勝手にやった仕事とはいえ、資料であったり、お客さんへの対応であったり、何かしらアウトプットがあるはずです。そういったアウトプットを細かくチェックして粗探しをして、修正や訂正させましょう。もし断ってくるようであれば、「無責任なことするんですね。上司に報告上げます。」と言いましょう。

そうすれば、あなたに関わってもロクなことがないと、離れていってくれます。

 

仕事をやったら報告をさせる

 

勝手に仕事をやられた場合、その仕事をあなたに報告させましょう。この時の報告は、「仕事をやった。終わった。」という簡単な報告ではなく、「なぜその仕事を勝手にやったのか?」を事細かく報告させることです。

例えば、次のような内容を詳細に報告させるのです。

  • 現在どういう仕事が割り振られているのか?
  • 割り振られている仕事の何が終わっていて、何が終わっていないのか?
  • 期日はいつなのか?
  • なぜあなたの仕事をした上で、自分の仕事を完遂できると思ったのか?
  • 根拠となる数字はあるか?

 

この一覧を見ただけで面倒くさくことがわかると思います。こんな報告をさせられるぐらいなら、もうこの人の仕事には手を出さないようにしようと思ってくれるでしょう。仮に「なんでそんな報告しないといけないの?」と聞かれたら、次のように答えましょう。

「報告するのは、社会人として当然です。新入社員ですら知ってます。あなたはそれができない人なんですね?上司に報告しておきます。」

自分をよく見せようとするプライドの高い人は、正論に弱い傾向にあります。そのためこのように正論で詰められると、感情的になることも多いので、こちらが冷静に対応すれば優位な立場を築けるでしょう。

 

上司に報告する(味方を増やしておくと、より効果的)

 

これまでの対処法を見ていて感じたかもしれませんが、「上司」という存在をうまく使いましょう。

単純にあなたの仕事を勝手にやられているだけだったら、「手伝ってくれて手伝ってくれているからいいじゃないか」と言われかねません。また、勝手に仕事をする人が、上司に気に入られている場合、相手の味方になられることも想定すべきです。

そうならないために、相手が付かれて痛い部分を作っておいた上で、上司に報告すると効果的なんです。さらに、同僚で味方になってくれそうな人や、同じような被害にあっている人と組みましょう。

上司に報告するときに、他の部下からも同様の不満の声が上がると、無視することができません。上司ですら、最終的にはあなたの味方にならざるを得ない状況にしましょう。

 

勝手に仕事をされるのはやはりイライラするけど、他人を変えるのは無理

 

人の仕事を勝手にする人の心理と、対処方法について説明しました。

勝手に仕事をされている側が、改善策を頑張って考えて打ち出さなきゃならないのは、非常に理不尽に感じるかもしれません。しかし、他人を変えることはできません。自分が変わるしかありません。変わる方法は3つです。

 

あなたが「そういう人もいるよね」と仏になる

 

あなたの仕事を勝手にやる人なんかよりも、もっとイライラさせられる人というのは、残念ながら存在します。それらすべての人を受け入れる必要はありませんが、「そういう人もいる」と現実を理解するしかありません。

これができるようになると精神的にかなり大人になっている証拠ですね。

しかし精神的に成長できるのが一番良さげですが、かなり時間がかかりますし、必ずしも成長するとも限りません。ずっとイライラしっぱなしということもあります。そのため、次にあげるような現実的な改善も徐々に並行して進めましょう。

 

部署移動や転職などで働く場所を変える

その人がいないところにあなたが移動するのは現実的な手段です。その人と物理的に合わない場所に移動すれば、根本原因が解決できますからね。

方法としては部署移動や転職でしょう。どちらにしても、精神的に成長するよりは早く実現できると思います。

ただ、部署移動の場合、会社都合や上司が動いてくれなかったりして、最悪の場合、実現しないこともあります。そのため唯一あなた自身がすぐに行動できるのは転職に関する情報を集めることでしょう。

今すぐ転職する必要はありません。今の職場よりもっといいところはないかな?ぐらいの気持ちで情報を集め始めるところから始めましょう。具体的には大手転職サイトであるリクナビNEXTで転職情報を眺めるところからスタートしましょう。ここですぐに動ける人こそ、自分の人生の舵取りができる人ですね。

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