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結婚式で仕事が休めないときのアクションプラン【常識で考えてはならない】

 

 

結婚式で仕事を休めないときの法律的解釈

 

結婚式で仕事を休めないのはおかしいけど、事業内容によってはやむを得ないと言えます。

 

年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇のことです。

引用元:厚生労働省

 

友人や親族などの結婚式を理由にした、年次有給休暇の利用は何ら違法性はありません。

 

年次有給休暇は労働基準法 第39条により定められた労働者の権利で、有給休暇を取得する際の理由については何も規定されいません。

 

また有給休暇を取得する理由を使用者つまりは会社側に説明する義務もありません。

 

それなら「結婚式で仕事を休めないのは違法だ!労働者の権利を守れ!」と言いたくなりますね。

 

しかし会社側には、労働基準法第39条第5項で「時期変更権」という権利が認められています。

 

労働基準法第39条第5項には次のように記載されています。

使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

引用元:e-Gov

 

つまり、有給休暇の取得は労働者の権利ですが、事業のためなら取得する日をずらすことができるということです。

 

そのため年度末(3月)や年末年始(12月~1月)などの、繁忙期においては有給休暇を取得できないというわけです。

 

※繁忙期は事業内容によって異なるので、年度末や年末年始に限らず、ケースバイケースとなります。

 

よって、結婚式で仕事を休めないのはおかしいけど、事業内容によってはやむを得ないといえるでしょう。

 

 

結婚式を理由に休めないときの常識的・人道的解釈

 

法律的には違法とは言えないことが分かったと思いますので、次に常識的、人道的に解釈について説明します。

 

常識的解釈

 

常識的に考えると、繁忙期じゃないなら有給休暇を取れないのは問題ですが、繁忙期であれば、結婚式とはいえ仕事を休めないのは致し方ないと言えるでしょう。

 

会社員として組織に属しているなら、会社の利益を考えないのは間違っていますよね。

 

上司の立場になって考えると、繁忙期に業務を休まれることによる損失は看過できない問題です。

 

あなたにとっては「大切な友人の結婚式なんだから」と思っていも、会社の上司からすると「部下の友人の結婚式ごとき」と思っています。

 

もう少し言うと、誰かも知らない部下の友人の結婚式のために、部下の業務の調整をやったり会社の利益を損なわせるようなことはできないと考えているわけです。

 

有給休暇を申請するにしても、自分の都合だけで権利だから休ませろと言っても、通らないのは無理からぬことなのです。

 

そのため常識からすると、会社員である以上会社の利益を守るために仕事を休めないのは致し方ありません。

 

人道的解釈

 

一方で、友人の一生に一度の晴れ舞台なので、1日ぐらい仕事を休ませようとするのが人道的解釈ですよね。

 

いつも頑張ってくれている社員のために、繁忙期とはいえ結婚式なら1日ぐらい有給休暇を使わせてやろうと思ってほしいものです。

 

これは、上司の常識というよりは人道的配慮と言えるでしょう。

 

間違ってはいけないのは、有給休暇を取得させてくれない上司が冷酷で人間味のない人というわけではありません。

 

会社のためであったり、会社に所属している他の従業員の生活についても考えなくてはならないので、承認できないのかもしれません。

 

感情的な判断で、「休みを取らせてやればいいじゃん」と考えているなら、「もしかしたら」と上司の気持ちも汲んであげましょう。

 

結婚式を理由に休めない問題は、常識で考えると結論はでない

 

常識的には、繁忙期に休みを取ろうとするのは間違いとは言いましたが、「いやいや繁忙期だろうと、冠婚葬祭なら休ませるのが常識だろ」と思ったかもしれません。

 

実はそれの考えも間違いとは言い切れません。

 

なぜなら、常識とは人によって違うからです。

 

これまでどのような環境で育ち、どのように生きてきたかによって、結論は変わってしまいます。

 

そのため、常識で考えてしまうと人によって結論が違うので、この問題は常識では結論は出せません。

 

 

結婚式を理由に休めないときの3つのアクションプラン

 

常識で考えても正しいか間違っているかの結論はでませんが、結果は「結婚式では仕事を休めない」ままです。

 

そんな状況のあなたに、結婚式を理由に休めない時のアクションプランについて3つ紹介します。

 

もし友人が休めないと言っているような人には、このアクションプランを提案してあげてください。

 

会社の同僚に穴埋めをしてもらう

 

あなたが休むことで仕事に影響がでないように、周囲の協力を取り付けましょう。

 

上司が仕事を休ませてくれないのは、仕事を休むことによって業務が滞り、会社に損害が出ることです。

 

逆にいうと、損害がでないように調整すれば、仕事を休ませてくれる確率はぐっと上がります。

 

そのためには、あなたの業務を同僚にサポートしてもらう必要があるでしょう。

 

同僚に事情を説明し、何とか協力を取り付けましょう。

 

具体的には次のようなサポートになるでしょう。

 

  • 休みやシフトを変わってもらい仕事に出てもらう。
  • あなたを代わりに行えるぐらい教え込む。

 

その際サポートしてもらう代わりに、困ったときには助けることを約束したり、何かプレゼントや食事に連れて行くなどして、相手のメリットを考えた頼み方をしましょう。

 

休む前に仕事を終わらせる

 

繁忙期であっても、仕事をすでに終わらせているなら休める可能性があります。

 

デパートの販売員のように、その日に誰かがやらなければならない仕事の場合は難しいかもしれませんが、事務作業や開発業務など、ある程度期間がある仕事の場合であれば、1日分を先に終わらせれば休むことも可能でしょう。

 

ただし前もって上司と約束をする必要があるので、上司とあなたの間での信頼関係が不可欠ですよ。

 

強硬手段に出る

 

あなたと上司の間で話し合って、どれだけ譲歩しても休ませてくれない場合は、強硬手段に出る必要があります。

 

上司よりも上の人に相談する

 

まずは組織のさらに上の人に直談判しましょう。

 

おそらくほとんど話したこともない人にいきなり話をしに行くのは難しいとは思いますが、それだけあなたが友人のことを大事に思っているなら、やるしかありません。

 

確実に直属の上司との関係は悪化しますが、友情を選択するのであれば、致し方なしでしょう。

 

転職を視野に、欠勤する

 

繁忙期でもなく、会社に損害がでないように調整したのに、有給休暇を認めないのであれば、その組織にそれ以上居続けるのは賢明ではありません。

 

そういう会社は見限って、別の会社に転職しましょう。

 

あなたがいなくなると上司は困るかもしれませんが、あなたが困っているのに助けてくれない人を助ける必要はありません。

 

スパっと割り切ってしまいましょう。

 

と、言葉でいうのは簡単で、そんな簡単に環境を変えることは難しいですよね。

 

しかし、友人の結婚式の友人の結婚式で有給休暇を取れない場合、もしかしたら親族の不幸があった場合など、どうしても休まなければならないタイミングで休みを取れないと言うことにもなります。

 

言い方を変えればあなたの人生を手綱を他人が握っていることにもつながります。

 

今すぐにこの状況現状を変える事は難しいと思いますが、1年や2年ぐらいの期間で、環境を変えることを検討してみたほうがいいと思います。

 

自分の適性をチェックしてくれるような転職サイトもあるので、自分がどういう仕事に向いているのかを確かめるだけでもした方がいいでしょう。

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最後に:一方的な見方をしているようでは上司と同じ

 

 

この記事では結婚式で休みが取れない場合のアクションプランについて説明しました。

 

友人の結婚式が理由では仕事を休ませてくれないのは、上司が非常識、非人道的と一方的な見方をしていると、あなたが考えている上司と同じです。

 

実際には、あなたが見えていない視点もあると思うので、冷静に考えて、有給休暇を取得できるように行動することをオススメします。

 

 

 

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